ご褒美の与え方の違いで子供の「興味を持つ心」を奪ってしまうこと?
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子供が上手に「パズルができた」、「絵を上手に書けた」など〇〇ができたらご褒美を上げることはありますよね?
ご褒美のあげ方によって子供の好奇心や自分で楽しんでやりたい!という気持ちを奪ってしまうことになるかもしれません。
今回は、ご褒美の与え方の違いが子供の興味にどれくらい影響するのか見ていきましょう。
ご褒美の与え方には2つある?
ご褒美の与え方は2つの方法があります。
絵を描くのが好きな子たちがいるとします。その子達に、
1.絵を上手に書けたらご褒美をあげるね、と絵を書く前に伝えて、絵を描き終ったらご褒美をあげる
2.絵を書き始めるときは何も言わず、絵を書き終わったらご褒美をあげる
結果的には同じ「ご褒美をあげる」ことですが、先に伝えるのか伝えないのかで子供の行動に違いが出てきます。
1はより長い時間絵を描く?
3つのグループに分けてご褒美の与え方の違いが子供の行動に影響を及ぼすのか、実験が行われました。(3つめの選択肢はご褒美をあげない、というものです。)
1.絵を上手に書けたらご褒美をあげるね、と絵を書く前に伝えて、絵を描き終ったらご褒美をあげる
1のグループの子たちはよりたくさんの時間を使い、上手に絵を描こうとしました。
最初にご褒美をもらえる!と分かって書くほうがやる気がでるのでしょう。
いい結果が得られたわけです。
その数週間後、同じ1のグループの子たちにご褒美のことは触れずに絵を描いてもらいました。
たくさんの時間を使い絵を描いたでしょうか?
実験の結果は、絵を描く時間が短くなり好きだった「絵を描く」ことに興味を示さなくなったのです!
好きだからやるではなく、ご褒美のために、と目的が変わってしまう
ご褒美がもらえるとわかって行動すると、行動する目的が「絵を上手に描く」ことではなく、「ご褒美のため、絵を上手に描く」に変わってしまいます。
そうすると、好きだった気持ちや自然と興味を持つということを奪ってしまうことになります。
ご褒美のあげ方で子供の才能を開花させてあげることができないかもしれません。
子供の興味を奪わないために
2.絵を書き始めるときは何も言わず、絵を書き終わったらご褒美をあげる
と
3.ご褒美はあげない
のグループは子供の行動に影響を与えることはなかった、と結論付けています。
3.はご褒美をあげない、ということなので、あまり参考になりませんが、2.はご褒美をあげたにも関わらず、以降の子どもたちの行動には影響がなかったとすると、ご褒美は、頑張っている姿を見てついつい上げたくなってしまうもので、ご褒美のために頑張ってね、と応援するものではないということが分かりますね。
親心としては、ご褒美を上げたい気持ちもありますが、ご褒美の与え方によっては、あげないほうが良かったとなってしまうかもしれません。
子供の才能を最大限出させてあげれるように、ご褒美の与え方の違いで子供の行動に影響があるということを理解して、接するとさらにいいですね!